2007年 11月 30日
録音雑感 |
秋晴れの中、早朝から、京都の環境音の収録を行ってきました。某会社の映像コンテンツ制作の一環としての環境音収録のお仕事だったのですが、録音中に遭遇する航空機騒音の増加に驚きました。2年ほど前に制作した自著『京の音』に付属するCD制作の録音に比べ、約2〜3割ほどの増加を実感しました。ことし8月に関空の第2滑走路が造られて以来、京都市内上空は空路の密集地区になったのですが、音で実感した次第です。大げさにいえば、約3分毎に大小の航空機騒音が聞こえてくる。それを回避してターゲットとなるべく音を録音機に収めることは、ほぼ不能になったのでは。と思うほどです。今回は日本庭園の流水音や落水音が中心だったので、微細な環境音を収録するという難易度の高い作業でしたので、騒音の影響がより大きかったのかも知れません。静寂の京都。というイメージは、(早朝や深夜を除き)ほぼ皆無になってしまいました。飛行機の音が好きな人もいることはいるのですが。。。
■嵐山でフィールドレコーディングの準備中
by masafumikomatsu
| 2007-11-30 21:20